🔄2024/04/16
粉ミルクをウォーターサーバーの冷水で割って調乳しても大丈夫?
ウォーターサーバーのお湯で粉ミルクを解いた後に、冷水で温度調節するやり方は問題ない?
こういった悩みや疑問に答える記事です。
この記事でわかることは以下の通り。
- ウォーターサーバーでも安全にミルクを作る方法
- 赤ちゃんにとって安全な調乳水の選び方
- 安心してミルクが作れるおすすめのウォーターサーバー3選
お腹が空いて泣いている赤ちゃんには、1秒でも早くミルクを飲ませてあげたいですよね。
そんな時、ウォーターサーバーのお湯で溶いたミルクを冷水で割って適温にすれば時短になり、すぐ赤ちゃんにミルクを飲ませることが出来ます。
しかし、最低限のルールを守らないと赤ちゃんが下痢や食中毒になってしまう危険性もあるのです。
しかし、この記事で解説しているウォーターサーバーでのミルクの作り方や基礎知識をしっかりと押さえれば、赤ちゃんにとって清潔で安全なミルクが作れます。
ぜひ最後まで読んで、ウォーターサーバーでの安全なミルク作りをマスターしてくださいね♪
ウォーターサーバー粉ミルクを水で割る方法はだめ?
結論ですが、ウォーターサーバーを使って粉ミルクを水で割るのは問題ありません。
少しでも早く赤ちゃんのミルクを作るために、お湯で溶いた粉ミルクに冷水を加えて温度調整するやり方は、多くのママが実践している調乳方法です。
しかし、ウォーターサーバーの冷水で安全にミルクを作るためには、必ず守って欲しいポイントが5つあります。
ウォーターサーバーは会社によって、2年に1度だけのメンテナンスのみの場合もあります。
クリクラは年に1回、きちんとメンテナンスしてくれるので個人的におすすめです。
これら5つのポイントはしっかり守っていただきたいので、詳しく解説していきますね。
はじめにお伝えしておきますが、ウォーターサーバーは、意外にも雑菌が繁殖しやすくなっています。
水のボトルは開封した瞬間から、外気に浮遊している細菌やサーバー内部の汚れなどに汚染される可能性があります。
手入れや掃除を怠ったままのウォーターサーバーを調乳に使うと、赤ちゃんは雑菌だらけのミルクを飲むことになってしまうのです。
新生児の抵抗力は大人の約30%ほど、1歳3か月でも60%程度だと言われています。
大人と比べて抵抗力の弱い赤ちゃんが不衛生なお水を飲むと、身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
親としては、少しでも清潔で安全なミルクを飲ませてあげたいですよね。
これから、ウォーターサーバーで安全にミルクを作る方法をマスターしていきましょう♪
ミルクをウォーターサーバーで安全に作る方法
粉ミルクをウォーターサーバーで安全に作りたい場合は、以下の順で調乳してくださいね。
- 哺乳瓶に粉ミルクを入れ、できあがりの2/3量まで70℃以上の熱湯を注ぐ。
- 粉ミルクがしっかり溶けたら、出来上がり量(残り1/3)まで冷水を注ぐ。
- ミルクの温度が人肌程度(約40℃)になったら赤ちゃんに飲ませる。
この順番で調乳すれば、ウォーターサーバーの冷水で割る方法でも安全にミルクが作れます。
ミルクの調乳時に、水で割る時の割合は
温水:冷水=3:2
が最適だと言われています。
例を挙げると、100mLのミルクを作りたい場合は温水60mLと冷水40mLで作れば、適温のミルクができる計算になります。
赤ちゃんにミルクを与える前に、腕の内側などでの温度チェックは必須です!温水と冷水の割合はだいたいの目安として活用してみてくださいね♪
ちなみに、ミルクの基本的な作り方は
- 哺乳瓶に必要な量だけ粉ミルクを入れる
- 沸騰させた70度以上のお湯を哺乳瓶に注ぐ
- 哺乳瓶の外側に冷水を当てるなどして適温(約40℃)になるまで冷ます
このように作るのが一般的ですが、少し時間がかかってしまいますよね。
ミルクを適温にするために、お湯を入れた後に湯冷ましや冷水を加えて調乳する方法もあります。
ただし、ウォーターサーバーでミルクを作る際には、3つの注意点もあるのでご紹介しますね。
1.調乳したミルクはすぐに与える
赤ちゃんに与えるミルクは必ず1回分ずつ調乳し、すぐに飲ませましょう。
調乳して2時間を過ぎたミルクは破棄し、飲み残しは与えないようにします。
これは、粉ミルクには栄養が豊富に含まれており、かつ温かいことから雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうためです。
赤ちゃんの体に負担をかけないよう、調乳したミルクは放置せずすぐに与えるようにしましょう。
2.調乳時の湯温は70℃以上
粉ミルクは無菌では無いため、調乳時には初めに70℃以上のお湯で殺菌する必要があります。
これを怠ると、粉ミルクに含まれる「サカザキ菌」や「サルモネラ菌」が死滅しないため、赤ちゃんの体に悪影響を及ぼし命に関わる場合があります。
ウォーターサーバーの温水設定温度は、70℃ピッタリだと、注いでいる間に温度が下がってしまう事があるため、できるだけ70℃以上で温度設定しましょう。
また、先に粉ミルクを水で溶いた後にお湯を加えるのもNGです。
先に水で溶いてしまうと70度以上の熱湯で粉ミルクを殺菌できず、赤ちゃんが食中毒になる可能性があるので気をつけましょうね。
3.開封したボトルはすぐ使い切る
ウォーターサーバーの調乳では、ボトルを開封して長期間経過していない水を使いましょう。
ウォーターサーバーのボトルは、開封した瞬間から、時間の経過とともに細菌が少しずつ水中に繫殖していくことが考えられます。
雑菌が繁殖した水でミルクを調乳するのは怖いですよね。
ウォーターサーバーに新しいボトルをセットしたら、なるべく早く使い切るよう心がけましょう。
ウォーターサーバーは雑菌が繁殖しやすい
ウォーターサーバーの水は、水道水とは違い防腐剤である残留塩素などが含まれていないことから、雑菌が繁殖しやすいのです。
そのため、粉ミルクの調乳時にウォーターサーバーの冷水を使うことが安全だとは言い切れません。
ボトルの水に雑菌が繁殖する原因は、大きく分けて「水自体の問題」と「サーバー自体の問題」の2つに分類されます。
ウォーターサーバーの水は不衛生になりやすい
ウォーターサーバーの水は残留塩素が含まれていない綺麗な水である分、ちょっとしたことがきっかけとなり雑菌が繁殖しやすくなっています。
私たちが毎日使っている水道水には、消毒のため残留塩素が含まれており、水中での細菌繁殖が抑えられています。
しかし、ウォーターサーバーや市販のペットボトルの水のように、防腐剤である残留塩素が含まれていない場合、大気中の微生物や細菌、バクテリアが水に繁殖しやすくなるのです。
ウォーターサーバーで清潔な水を飲み続けるためには、こまめなお掃除と、定期的なメンテナンスが重要ですね。
ウォーターサーバーは汚れやすい
ウォーターサーバーは、お手入れを怠ると雑菌が侵入・繁殖しやすくなってしまいます。
ごく稀なケースですが、ウォーターサーバーにカビが生えてしまった事例もあるのです。特に高温多湿となる夏場は注意が必要ですね。
・抗菌仕様
・自動クリーニング機能
このような言葉を過信せず、赤ちゃんのためにもこまめなお掃除をしてあげましょう。
この部分を重点的にお手入れしておくと雑菌の侵入を抑えられますよ♪
ウォーターサーバーの細かいお手入れ方法は別の記事で解説しています。
ちなみに、ウォーターサーバーの細菌数を研究した事例を見つけたのでご紹介しておきますね。
【研究結果:ウォーターサーバーの水は細菌数がハンパない】
平成25年に、東京都生活文化局消費生活部が行った「ウォーターサーバーの安全性に関する研究結果」によると、以下の事実が判明しました。
【実験内容】
5つのウォーターサーバーを4ヶ月間レンタル。それぞれ水12Lを2本ずつ購入。
【実験結果】
飲料水水質試験:レンタルした4ヶ月間、いずれのサーバーも食品衛生法に定められる「食品、添加物等の規格基準」25項目(一般細菌以外)を全てクリアしていた。
一般細菌試験:5つのサーバーのうち、検体3,4,5で飲料水の製造基準(100 個/ml)以上の一般細菌が確認された。
検体3は設置時から一般細菌が確認され、最高 5,900 個/ml(43 日目)となった。封印さ れたボトル内の水質については確認を取っていないため、一般細菌の混入が製造時なのか、 配管等の汚染により発生しているのかについては判断がつかない。しかしながら同じボト ルでも一般細菌の数値が0から上下していることから、未開封のボトルの汚染ではなく、 配管等に一般細菌が付着して断続的に汚染している状態ではないかと推測される。
ウォーターサーバーの安全性に関する調査,東京都生活文化局消費生活部,平成25年3月
ウォーターサーバーの水は、水質試験については全く問題ありませんでした。
一方で一般細菌に関しては、時間が経過すればするほど、細菌繁殖しやすい傾向にあると言えます。
未開封ボトルの水は清潔だったので、細菌が繁殖していたのはボトルからコック部分(水の出口)にかけての部分かも知れないということです!
引用文からも分かるように、ボトルから注ぎ口までの配管に細菌が繁殖することで、水が汚染されてしまう可能性があるということですね。
綺麗な水が飲めるよう、ウォーターサーバーの注ぎ口付近も日頃からしっかりお手入れして、清潔にしておきましょう。
赤ちゃんにとって安全な調乳水の選び方
ミルクの調乳には、赤ちゃんの身体に負担のない優しい水を選びましょう。
水は、1リットル中のカルシウムとマグネシウムの含有量により、軟水と硬水に分かれます。
WHO | 日本 | |
硬水 | 硬度 120mg/L 以上 | 硬度 100mg/L 以上 |
軟水 | 硬度 120mg/L 未満 | 硬度 100mg/L 未満 |
WHOは、硬度120mg/L以上を硬水、120mg/L未満は軟水と定義しています。
普段お水を飲むとき、そんなこと意識したことなかったよー!!
ミネラルの多さで、硬水か軟水か分かれるってことね…!
赤ちゃんがミネラルの多い水を飲んでしまうと、胃腸や肝臓などに負担がかかり下痢をしたり、体調を崩してしまうことがあります。
赤ちゃんに与える水の硬度は、100mg/L以下にしましょう。できれば硬度60mg/L以下が望ましいです。
粉ミルクには沢山の栄養素が含まれているため、ミルクを作る際に硬水を使ってしまうと、ミネラルが過剰になってしまうのです。
内臓機能が未発達で、大人と比べて抵抗力の弱い赤ちゃんには、殺菌されたミネラルの少ない軟水を選んであげましょう。
赤ちゃんにとって安全な調乳水の選び方は以下の通り。
OK | NG | |
ウォーターサーバー | RO水/ミネラルの少ない天然水 | 硬水 |
水道水 | 一度沸騰させた湯冷まし | そのまま |
市販のペットボトル水 | 殺菌された軟水 | 加熱殺菌なし/硬水 |
表の上から1つずつ解説していきます。
ウォーターサーバーでの調乳
ウォーターサーバーの水はRO水と天然水の2種類があります。
調乳には、超微細なRO膜で濾過されたRO水や、ミネラルが少なめの天然水がおすすめです。
個人的には「RO水」を採用しているウォーターサーバーの方が、特殊なフィルターで綺麗に濾過されているので安心かなと思います。
調乳におすすめのウォーターサーバーは最後に紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
水道水は一度煮沸させて調乳
粉ミルクは水道水で作ることを想定して栄養素が調整されています。日本の水道水は全て軟水です。
お湯で溶いた粉ミルクを水道水で割って調乳しても全く問題ありません。
しかし、水道水には消毒のための残留塩素(カルキ)が含まれているため、必ず一度煮沸させた後に冷まして、ミルクの調乳をしましょう。
これがいわゆる「湯冷まし(ゆざまし)」です。
市販のミネラルウォーターでの調乳
お湯で溶いた粉ミルクを、市販のミネラルウォーターで割る調乳方法も問題ありません。
ですがこの場合は、以下のポイントを守って水を選んでください。
- 硬度100mg/L 以下の軟水
- 純水やピュアウォーター
- 加熱殺菌されているもの
また、市販のペットボトル調乳水を使う場合は、雑菌繁殖の観点から、以下の注意点を守るようにしてください。
【ペットボトルの調乳水を使う時の注意点】
- 開栓後はキャップをして冷蔵庫で保管し2〜3日以内に使い切る
- 3日目以降になったら念のため一度煮沸して使用
- 直接口をつけて飲んだ場合は保存しない
ペットボトルの調乳水も、ウォーターサーバーと同じように開封した途端に雑菌が侵入し繁殖しやすくなります。
そのため、なるべく500mLの商品を選んで毎日新しいボトル水を使うことがオススメです。
ここで私がおすすめする市販の調乳水を4つ、ご紹介しておきますね。
森永乳業 森永やさしい赤ちゃんの水
やさしい赤ちゃんの水の特徴は
- 加熱殺菌済み
- ミネラルや不純物を除去した純水
です。ミルクの調乳にも安心して使えますね。
ただし、「森永やさしい赤ちゃんの水」500mLボトルでの販売は終了しているので、2000mLのボトルのみの販売となっているようです。
赤ちゃんの月齢が小さいうちは、2〜3日で使いきれないかもしれないので、500mLのボトルで販売されている商品を選ぶのがおすすめです。
ピジョン ピュアウォーター
ピジョンのピュアウォーターも、加熱殺菌済みで調乳や離乳食作りに使えます。
500mLと2000mLの2種類が販売されているので、赤ちゃんのミルクの飲む量に合わせて選べるのが嬉しいですね♪
和光堂 赤ちゃんの純水
和光堂の赤ちゃんの純水も加熱殺菌済みで、赤ちゃんにやさしいお水です。
もちろん調乳水だけでなく、赤ちゃんの水分補給時にも安心して使えます。
赤ちゃんの純水も、500mLと2000mLのボトルが販売されていますよ。
いろはす
スーパーやコンビニなど、どこでも手に入る「いろはす」ですが、なんとミルクの調乳水としても使えます!
いろはすが調乳水に向いている理由としては
- 製造過程で加熱殺菌や無菌充填が徹底されている
- 硬度100mg/L 以下の軟水
- 厳選された全国6箇所で採水されたお水
という点です。赤ちゃんのための調乳水はどこにでも売っているわけではありませんが、いろはすならどこでも購入できますね。
出かけた先で「調乳水がなくなった!」と困った時でも、いろはすを購入して使えば大丈夫ですよ。
ミルクをよく飲む赤ちゃんは調乳水を頻繁に使うので、ネットでまとめ買いするのがおすすめです♪
安心してミルクが作れるおすすめのウォーターサーバー3選
ここで、RO水や軟水など、赤ちゃんにやさしい水を使ったウォーターサーバーをご紹介します。
赤ちゃんのいるご家庭でウォーターサーバーを選ぶ際に意識したいポイントは以下の5つです。
- 温水が70℃以上に温度設定できる(できれば80〜90℃)
- RO水や軟水など硬度100mg/L 以下の水
- チャイルドロック機能あり
- メンテナンスやサポートが充実している
- 子育て割などお得なプランがある
子育て中のご家庭なら、普通に契約するよりも子育て割などお得なプランを活用しないと損なので、是非チェックしてみてくださいね。
クリクラ
クリクラは、赤ちゃんの体にやさしいRO水のウォーターサーバーで、年に1度のメンテナンスがあるので衛生面も安心です。
チャイルドロックも無料で取り付けてもらえます。
また、妊娠中のプレママから7歳未満のお子様のいるご家庭を対象にとてもお得なプランも用意されているので是非チェックしてくださいね。
またクリクラでは、12Lボトルが完全無料で試せるキャンペーンも実施されています。
ウォーターサーバーのある生活を体験してみたい人にはおすすめです。
実際に私も体験しましたが、本当に完全無料で無理な勧誘も一切ありませんでした!
詳しくは以下の記事にまとめてあります。
アクアクララ
アクアクララも、クリクラと同じく赤ちゃんにやさしいRO水を採用したウォーターサーバーです。
アクアクララでは「子育てアクアプラン」やもれなく人気商品がもらえる「期間限定キャンペーン」などお得なプランが豊富に用意されているので、是非公式サイトを覗いてみてくださいね♪
またアクアクララでは、ボトル1本(12L)を完全無料でお試しできるキャンペーンも実施しています。
「いきなり契約するのは勇気がいるな…。」という方は是非試してみてくださいね♪
ハミングウォーター
ハミングウォーターは水道水を注いで浄水するタイプのウォーターサーバーなので、ボトル交換が不要です。
浄水型なので、天然水でもRO水でもない浄水ですが、特殊な2段階式の浄水フィルターで水道水に含まれる不純物を除去するためミルクの調乳にも安心して使えます。
また、ボトル交換型のウォーターサーバーと異なり、毎月定額制なのも嬉しいですよね。
ハミングウォーターは、6カ月に1回のフィルター交換があり安心です。
水道水を注ぐだけで、温水、冷水、常温水がいつでも簡単に飲める浄水型のサーバーもおすすめですよ♪
まとめ
ウォーターサーバーでの調乳の際、お湯で溶いたミルクを冷水で割る方法は問題ありません。
しかし、ウォーターサーバーのお手入れやメンテナンスを怠ると水に雑菌が繁殖する可能性があるので注意です。
調乳水としておすすめなのは
- 硬度100mg/以下の軟水
- 加熱殺菌されている水
- 清潔が保たれたウォーターサーバーの冷水
- 純水やピュアウォーターなど赤ちゃん向けのボトル水
- 一度沸騰させた水道水の湯冷まし(1日以内に使い切る)
調乳時は、このような水であればミルクを水で割っても問題ありません。
抵抗力の弱い赤ちゃんの体に負担をかけないよう、やさしい水でミルクを作ってあげましょうね。
コメント