【出産レポ②】回旋異常からの「緊急帝王切開」体験談!手術中の出来事を細かくレポします!
この記事は、前回のコロナ禍初産【出産レポ①】緊急帝王切開!破水陣痛フルコース体験談の記事の続きです✨
これから出産を控えているママ。
「もし途中で帝王切開になったら、どうなるんだろう!?想像がつかない!」と、不安になっていませんか?
筆者は経膣分娩で出産する予定が、途中で緊急帝王切開となってしまいました。
今回は、「術前準備」と言われる、手術の前に行った処置と、手術中の出来事について、覚えている範囲で書いていこうと思います。
【術前処置】緊急帝王切開の術前準備
07:10 pm
筆者の赤ちゃんは、「回旋異常」という状態になってしまい、なかなかお産が進まなくなりました。
赤ちゃんは産まれてくるとき、産道を正常な回旋の仕方で出てくるのですが、違う方向を向いてしまうと出てこれなくなってしまいます。これを「回旋異常」と言います。
「回旋異常」についてもっと詳しく知りたい方は、コチラの記事を読んでみてくださいね。
先生も赤ちゃんの向きを戻そうと頑張ってくださいましたが、私も陣痛が辛すぎて上手く協力できず。
結局赤ちゃんの向きは戻りませんでした。
そのため、手術の準備にとりかかりました。以下、術前処置でやった事をメモしておきますね!
✔ NSTは引き続き装着し赤ちゃんの心拍を確認
✔ 心電図チェック(問題なし)
✔ 血圧測定(陣痛中も血圧測定は行っていました)
✔ 胸部レントゲン撮影(分娩台で撮りました)
✔ 弾性ストッキングを履く(履かせてもらった)
✔ 術前の採血(陣痛が痛すぎて針刺されても1ミリも痛くなかった)
✔ 膀胱留置カテーテルを挿入(息を吐きながら、身体の力を抜く。思ってたより痛くない!)
✔ 下着を取り、術衣に着替える
✔ 剃毛:ていもう(下腹部の毛を処理します)
✔ 臍処置(おへそを綺麗にします)
こんな感じでした!
助産師さん方が、3人がかりくらいでパパパっとやってくれてたので、トータル15分程で終わったと思います。
07:25 pm
ベッドに乗ったまま、旦那に見送られ手術室へGOしました。
陣痛が来ると痛すぎて我慢できず、ベッドでの移動中も叫んでました。
前の職場より手術室の部屋の数が多く、はじめて違う病院の手術室へ入るので、ちょっとわくわくしました。(でもやっぱり陣痛いたくて余裕なし。)
いざ【分娩室】から【手術室】へ!
07:30 pm
手術室入口で本人確認を済ませ、陣痛がおさまっているタイミングで手術ベッドに自力で移動しました。
手術室に入ると、血圧計、パルスオキシメーター、心電図を装着し、左を向いて横になります。麻酔の体勢です。
この時にまた陣痛がやってきたので、激痛で手術室の中で思い切り叫び倒しました笑
【手術室①】腰椎麻酔で陣痛とサヨナラ
7:30 pm
陣痛がおさまったら、体勢を取り直し、左横を向いてエビのように背中を丸めます。
痛みを感じたのは、背中を消毒したあとに(ここはアルコールで消毒するのでヒヤっとします)、一番最初に行う表面の麻酔(局所麻酔)の時だけでした。
表面の麻酔は、とっても細い針で行うので、ちょっとチクっとするだけです。こちらも陣痛に比べたら全然痛くありません笑
先生が一発で腰から麻酔を入れてくれたので、散々やられた陣痛からようやく解放されました。
「腰椎麻酔 / 脊髄くも膜下麻酔」と呼ばれるこの麻酔は、腰から細い針を刺して薬液を注入すると、3分程度で効いてきます。
はじめは下半身があたたかくなったように感じ、その後じんわり痺れ、自分では足が動かせなくなってきます。
痺れに関しては、例えて言えば、正座したあとに足がジンジン痺れる、あの感じです!
ですが、正座のあとのしびれよりもゆる~い感じでした。
【手術室②】手術開始してすぐに産声が!

麻酔が入ったら、先生たちは手を洗い、手術用ガウンに着替えます。
そして、イソジンでお腹を中心に広く消毒し、ドレープをかけたら手術開始です!
今回は「緊急帝王切開」ということで、お臍の下から縦に切開されました。
もうお腹から足先までは麻酔が効いているので、消毒液の冷たさも、メスを入れられた時の痛みも感じません。
分かるのは、お腹を押された時くらいでしょうか?
それくらい、麻酔って凄いです!
麻酔が効いてから手術が終わるまでの間、
頭元にずっと助産師さんが居てくださり、精神的に安心しました。
私が勤務していた病院では、頭元に常に助産師さんがいることは無かったので、何かあればすぐに話しかけられるし、とても手厚いなあと感じました。
07:42 pm
お腹を切っていき、先生にお腹を押されたような「ズシッ!」という感覚があった後、娘は引っ張り出されました👶
(赤ちゃんを出す時に、みぞおちのあたりから下へ向かってお腹を押して、赤ちゃんを押し出すことがあります。)
娘ちゃん誕生です✨
お腹から出てきて、体感としては30秒から1分くらい経った後、「オギャア――」という産声が聞こえました!
羊水を吸引してもらってたのかな?
とりあえず、泣いてよかったあ。産まれてよかったあ。
先生方、看護師さん、助産師さんから「女の子です!おめでとうございます!」と言っていただき、「赤ちゃん、産まれたんだー!」と、ちょっと実感が湧きました。
赤ちゃんは、産まれたらすぐ、ある程度キレイに拭いてもらい、小児科の医師に状態を確認してもらいます。
ひと段落したら、助産師さんが娘をバスタオルで包んで、私の手術ベッドの頭元まで連れてきてくださいました。
麻酔は効いていますが、上半身は動かせるので、指先で娘のほっぺを触りました。
はじめての娘との対面。
お腹から出てきたばっかりだから、顔がむくんでる。笑
触ると、超やわらかくて、雪見だいふくみたいな感じ!新生児って、ちっちゃ~~~!笑
心の中ではいろいろと思ってましたが、
「目、腫れてる!笑」といった記憶があります。笑
娘にちょっと触ったら、娘は保育器に入れられ、先に病棟へ行きました。
外で待っていた旦那が、産まれたばかりの娘を見ることが出来たので良かったです(⌒∇⌒)
【手術室③】縫合中なぜかハイになり喋り続ける私

帝王切開は、赤ちゃんが出るまでは本当に一瞬ですが、縫合には割と時間がかかります。
人間の身体は、皮膚から子宮に到達するまでに何層もあるので、1つずつしっかり縫っていくためです。
層と層の間に、「癒着」を防止するシートも入れます。
私の時は、縫合にかかった時間は、だいたい20分くらいだったかな?と思います。
その間、なぜかハイになってしまい、まだ手術している先生方や頭元の助産師さんに話しかけ続けていました。笑
なにを話していたか、あまり覚えていませんが、麻酔を早く入れてくれたことや、無事に手術してくれたことなどに対し感謝の思いを伝えていた気がします笑
08:10 pm
娘が手術室から出ていったあと、縫合も終わり、手術は終了しました。
これで長かった妊婦生活も、つらすぎた陣痛ともサヨナラです。
【手術室】から【病室】へ
手術室を出ると、廊下で旦那が待っていてくれました。
術中に使った薬の作用もあり、意識が朦朧としていましたが、旦那の前で頑張って笑顔になった記憶があります。
旦那は、「がんばったな。赤ちゃん可愛かったよ。抱っこはママが先だから、俺はまだしてないよ。」と言ってくれました。いや、マジ私がんばったわ。笑
初の抱っこは、ママにと、取っておいてくれたみたいです。
すぐに旦那とバイバイし、病室へ移動しました。
(もちろん麻酔が効いていて動けないので、看護師さんに部屋までベッドで移送してもらいます。)
【病室にて】術後、お腹痛い・動けない・眠れない夜
09:50 pm
すでに消灯時間は過ぎ、病室は静かで真っ暗でした。
ベッドに仰向けで休み、術後間もないので、胸には心電図、腕に血圧計、指先にパルスオキシメーター(血液中の酸素濃度を測定する器械)をはめて、手には点滴も入っています。
下半身に麻酔がきいてて全く動けず、寝返りも打てません。
自分では身体が動かせないので、腰やお尻が痛くなってきました。
(こうやって褥瘡って出来ていくんだろうな…たった2時間くらいで痛くなるもんなあ。と実感。)
見回りに来た看護師さんにスマホを取ってもらい、旦那に連絡しました。
「頑張ったね」と言ってもらえただけでも、嬉しいです。
家族からも労いのメッセージが届いていました。
疲れているので、あまりスマホは見ないようにして休みました。眠れないけど。

10:35 pm
ウトウトはするものの、お腹が痛くて眠れませんでした。
傷の痛みと、後陣痛かな?
夜中、傷が痛くて何度も目が覚めました。
眠りも浅いので、看護師さんの巡回の度に目が覚めていました。笑
眠れない夜中、ふと無意識にお腹に手を当て、「あ、ここにはもう赤ちゃんいないんだ」と、実感します。笑
「妊娠中にお腹に手を当てることが癖になってたんだなー」と、気づいた瞬間です。
そして、術後会えていないムスメちゃんは、今なにしてるのかなあ~と考えながら、ようやく眠りにつきました。
まとめ
【出産レポ②】手術体験談編は、これで以上です!
術後のお腹の痛み辛かったですが、陣痛に比べたら全然マシですよ。
痛みは個人の感覚なので、なんとも言えませんが…。
出産を通して、全ママを尊敬しました。みんなこれを通ってママになっているのか!?と。
どんな出産のカタチであれ、立派なお産だと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました★
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